昨日の英検の話の続きです。
都道府県別で見る中学生と教師の英語力相関
英検3相当以上の英語力を持つ生徒の割合
英検準1級相当以上の英語力を持つ英語担当教師の割合です。
上位に位置しているのは
東京都、徳島県です。
生徒、教師ともに国の目標を達成しています。
以上のことから
教師の英語力が高いほど
生徒の英語力も高いことがわかります。
ブログ素人のため、グラフを
貼り付けられませんでした💦すみません
出典:平成29年度「英語教育実施状況調査」の結果について
を元にWeblioが作成
という話をしましたが
岩手の場合、
(地方の場合)
少し違う要因も考えられるかなと
思っています。
私は統計はうそをつかないと思っていますから、
上の統計ももちろん間違いなしで、
岩手はもう少し頑張らなければならないと
思っています。
①まず、
まだ英検を持っていることの恩恵が
岩手ではほとんどないので、
必要性を感じることが少ないことがあげられます。
英検をもっていれば、
高校、大学、就職に有利、ということは
まだ、岩手にはほとんど見られません。
今回の大学共通テストで
どのくらい有利になり、
必要性を感じることができるのか
それを学生や保護者の方々が
感じなければ取得数は増えないでしょう。
まだまだ学校や学習塾の空回りが続いています。
②良いのか悪いのか、賛否両論ですが、
北上市の中学生は
市が補助してくれるので
1年に1回
希望者全員無料で英検を受験することができます。
うれしい支援策ですが、
裏目に出ているところもあり、
無料じゃない回の英検を
受験する中学生がほとんどいないという事です。
英検受験料が決して安いものではないので、
少し慎重に受験をしなければならないのも
理由の1つでしょう。
岩手県の平均所得を考えると
全国では安いのかもしれませんが、
簡単に全員受験!とは学校では言えないと思います。
だから、
無料の時にだけ全員が受けるということになり、
そしてそれが、
他の回のときに受験者が
一気に減るという事になってしまいます。
10月の英検が無料なので、
春と冬の英検を受験する人はほとんどいません。
(北上市の場合です。)
③英検の受験料が高い。
上の話の通りです。
④英語の先生の負担が大きすぎる。
英語の先生の指導力と生徒の英語力の相関図が
出ているので、英語の先生、もっとがんばれ!
となりそうなところですが、
岩手県の場合、
中学校の英語(数学も)の先生方にかかる負担は
他教科に比べてかなり大きいのです。
ただですら、授業時数が多く
そして、学力が低いからと
英数の教員の出張や研修、研究授業が増え、
そして、普段の授業が自習になったり、
バタバタしてしまっていて
悪循環になっているようです。
生徒たちの会話からもそれが聞こえてきます。
また自習だった。また先生が出張でいなかった。
英語の先生の指導力をあげようとするがゆえ
授業が自習がちという最悪なパターン
英語の先生たちの勉強合宿みたいなのも
あるそうですよ。
英語力は高まっていそうですが、
指導力が落ちそうで心配です。
⑤ALT(外国語指導助手)の先生をうまく活用できていない。
小・中・高の全ての学校に
ALTの先生が配属されています。
外国人の先生ですから
かなり力になりそうなのですが・・・・
クラスに来るのは週1回だけだという・・・・
教員よりもはるかに良い給料を
支払っているようですから
もっともっと活用するべきなのでしょうが
そこがうまくいっていないようです。
そして35人学級の授業で
全員と話をするわけではありません。
1回も会話をしたことのない3年生もいるわけですから。
以上のことより
英検を受験しましょう!
大学受験で有利になるよ!
だけでは
まだまだ
岩手県は
英検取得者数は増えそうにありません。
さて今日も
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